頭痛

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誰もが経験する頭痛ですが、激しい場合や慢性的に続く場合は生活の質を著しく下げます。原因によって治療法が変わったり、時には重篤な病気が隠れていたりするため、いつもと違う、なかなか良くならない場合はご相談頂くと良いと思います。

 

原因と症状

 痛くなる場所や痛みの性質、伴って出てくる症状で原因が特定できる場合があります。一般的な頭痛と、気を付けなければならない頭痛について説明します。

 

危険性が低い一般的な頭痛

緊張性頭痛

 最も頻度の高い頭痛です。頭全体か後頚部がぎゅっと締め付けられるように鈍く痛むことが多いです。首や肩の凝り、目の疲労やストレスが原因で生じます。パソコン作業やスマホ操作で姿勢が悪くなりがちな現代では多くみられます。

片頭痛

 こめかみから目の周囲がズキズキと心臓の拍動のように痛みます。体を動

かしたり、階段を上り降りしたりすると痛みが悪化します。光・音・気圧・においなどの変化で誘発される場合もあります。頭痛以外に吐き気や下痢などが伴う場合があります。痛くなる前に予兆を感じる人もいます。女性に多い傾向があります。脳の血管が急激に拡張することが原因と推測されています。

群発頭痛

 20-40歳代くらいの男性に多く、夜から明け方に頭の片側や目の奥に強烈な痛みを感じます。目の充血や鼻汁を伴うことが多いです。症状は1-2ヶ月ほどの間、まとまって生じるため群発と呼ばれます。3時間以内に治まることが多いです。三叉神経の周りにある血管が拡張して痛みを生じると考えられています。発症頻度は高くありませんが目玉がえぐられる、アイスピックで刺されるような激しい痛みのため、生活への影響は甚大です。

 

危険かもしれない頭痛の特徴

手足のしびれや感覚の異常、ろれつ不良、意識がぼんやりする、表情がゆがむ。急激に発症し、頭をバットで殴られたような痛みで吐き気を伴う。発熱し、うなじが硬くなって動かすと痛む。うなづけない。物が2重に見える、まっすぐ歩けない、けいれんを伴う。以上のような症状を伴う頭痛は、重篤な身体疾患が隠れている可能性があるため、CTやMRIなどの高度な画像検査ができる医療機関受診をお勧めします。

 

治療

緊張性頭痛

 明らかに原因となる生活習慣やストレス因子があれば、それらを変えることが大切です。ストレッチや入浴などで筋肉の血流を改善させることも効果的です。アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤などの一般的な痛み止めや、血流を改善させる漢方薬、緊張を緩和するお薬などで症状を緩和します。

片頭痛

 症状が軽い場合はアセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤などの一般的な痛み止めが効きます。それらの効果が乏しい場合はトリプタン系薬剤が用いられますが、完全に痛くなる前に飲まなければ効果が減弱しますので早めに内服します。頻度が高く生活に支障がある場合は、片頭痛を予防する抗てんかん薬などを内服する場合もあります。

群発頭痛

 アルコールとたばこが頭痛を誘発するため控えます。不規則な睡眠も避けましょう。痛みを和らげる治療としてトリプタン系薬剤の在宅自己注射や点鼻が有効です。

 

メッセージ

 慢性的な頭痛で悩んでいる方は多いですが、原因によって治療法が変わる場合があります。漫然と痛み止めを内服していると、むしろ頭痛が悪化したり、痛み止めの副作用で臓器障害を引き起こす場合もあります。痛み止めの副作用止めのためにお薬が増えていることも多々あります。薬物療法は重要ですが、生活習慣改善やストレッチ、ストレス元の精査など、お薬以外の治療を十分にしたうえで、必要最低限の使用に留めることが重要です。