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~断酒は最も成功率の高いアルコール依存症治療法です~

​脳内報酬系の異常

アルコールを飲むと脳内報酬系でドパミン分泌量が増加し、安心する、気持ちが良くなる、楽しくなるなどの快楽刺激が出ます。日常的に飲酒をしている依存症患者の脳では、ドパミンが多い状態が当たり前、という状態になってしまい、飲酒量を減らすと異常事態が起こったと脳が誤解して不快信号を出すため、飲酒がコントロールできなくなります。

​回復と再発

脳内報酬系を治す薬はまだありませんが、数か月程度アルコールを抜くと次第に正常化していき、飲酒をしなくても体調が良い状態に戻ることができます。これを回復と言います。一旦回復してしまえば断酒を継続することは以前ほど大変ではなくなりますが、脳内報酬系の異常は少量の飲酒であっても容易に再発するため、少しでもアルコールを摂取すると再び飲酒がコントロールできなくなる、という性質があり治療を難しくしています。

減酒の困難さ

この性質があるため、依存症患者が適量飲酒(減酒)を目標にすることは非常に難しいです。多くの患者さんは断酒より減酒の方が取り組みやすいと考えますが、それは依存症の罠なのです。最も確実で成功率の高い治療は、「今後、生きている間中ずっと一滴の飲酒もしない断酒をすること」です。

当院のプログラム

よつば加納クリニックでは、WHOからアルコール関連問題施設として認定を受けている神奈川県の国立病院機構久里浜医療センター病院で学んだ、患者さんの自主性を尊重した断酒治療を実践しています。患者さん自身が「アルコール問題に取り組もう」という気持ちを持つことは断酒治療をする上で必要ですが、それだけで十分ではありません。専門知識を持った人間が適切な教育や訓練の手助けをすることで安定した回復状態の維持が期待できます。

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